「可愛い魔女がちまちまと素材を集める、ゆるふわなゲームかな?」
現在体験版が配信中の『Lazy Witch’s Factory』。
「かわいい2D×ローグライト×自動化」という、これまたどこに向けて銃を撃っているんだというシステムのかけ合わせ。
主人公の怠惰な魔女「モモコ」は、CVが福圓美里さんという時点で耳が幸せすぎるのですが、彼女を待ち受けている現実はあまりにも過酷でした。
悪魔の甘言に乗せられて不穏な契約書にサインしてしまい、膨大な借金返済のために工場ラインを必死に回す……そんな世知辛い労働の日々が始まります。

契約書は最後までスクロールしてから同意ボタンを押さないと痛い目を見ますよ。
とはいえ、多額の借金を背負った途端、我々の『最適化スイッチ』がオンになって目の色が変わります。
そう、借金返済という目的が提示された瞬間、我々工場ゲーマーの血は騒ぎます。
しかし、このゲームで求められる能力は、『Factorio』『Satisfactory』などで培ってきたセオリーとは少し違っていたんです。
「芸術的な大工場」は夢のまた夢、これは生き残るための「野戦」である
最大の特徴は、「リアル時間30分以内」という容赦のないタイムリミットです。
マップ上のポータルに製品を納品していくのですが、「ええと、まずは将来のために太いメインバスを通して……」なんてコーヒーを飲みながら考えている余裕はありません。
- コンベア(水流)がすぐ尽きる
本作のベルトコンベアにあたる「水流」は、設置数に厳しい制限があります。
無計画に長いラインを引くと、あっという間に枯渇してラインが沈黙します。 - その場しのぎのスクラップ&ビルド
一定時間ごとに発生する「注文」をこなし、それによる報酬で少しずつユニットや水流を増やしていくスタイル。
無限の資源で理想の工場を作るのではなく、「今ある手札で、いかに目の前のノルマを捌くか」というアドリブ力が試されます。


『あとで綺麗に繋ぎ直そう』と言いながら、見事なスパゲッティラインが完成していましたね。
普段の工場長なら絶対に許せない非効率な配置も、30分を生き残るためには立派な『最適解』というわけです。
マップとスポンサーから「最適解」を逆算する楽しさ
ローグライト要素の絡み方も、よく練られています。
出撃前、開拓するエリアに合わせて3人の「スポンサー」を選びます。
体験版時点では3人しかいませんが、これが製品版で増えるとなると、誰を選ぶか初期デッキ構築のようで悩ましさを生むことになりそうです。


例えば、コキュートス建設の「森林」なら「建材」や「燃料」が手に入りやすそう。
なのに、「薬品」に依存するスポンサーを選んでしまうと、中盤でリソースが枯渇して泣きを見そう。
マップの傾向からシナジーを逆算する思考は、カードゲームに近い面白さがありました。
さらに、ノルマ達成ごとに突きつけられる「悪魔との契約(3択のバフ)」が極端で面白いです。
「消費量が10倍になる代わりに、生産速度が5倍になる」といったバフが平気で出てきます。


消費10倍・速度5倍……見事なトレードオフですね。
資源供給が追いつかなければただラインが詰まるだけですが、工場長のどんぶり勘定が奇跡的にハマった時の爆発力は、見ていて少し引くレベルでした。
工場長のストレスをなくす「UIの最適化」
そして、個人的に強く推したいのがUIの滑らかさです。
設置や解体が一瞬で終わるのはもちろん、ドラッグでの連続設置や「レシピのコピペ機能」など、工場ゲーマーが息をするように使いたい機能が最初から揃っています。
さらに、こうした2Dインディーの体験版ではUIが崩れがちなウルトラワイドモニター環境でも、見事に表示が最適化されていました。
インディーゲームの手触り感と、研ぎ澄まされたシステム。
30分という短時間で、頭をフル回転させて工場を回す熱中感を、ぜひ体験版で味わってみてください。














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