【Alchemy Factory】#3 「射出速度100%」の正体とは?射出装置・カノン砲の「分間輸送量」と「最大射程」を検証

Alchemy Factory カノン砲

【ご注意】
この記事は早期アクセス中のバージョン[v0.4.1.3838](2026年1月時点)の情報を基に作成しています。
今後のアップデートにより、仕様や数値が変更される可能性がありますのでご了承ください。


「計算上は足りているはずなのに、なぜかラインが詰まる……」
「コンベアを強化したのに、全体の生産量が上がらない」

工場の拡張に勤しむ同志なら、一度はこの見えないボトルネックに頭を抱えたことがあるはず。

中でも特に怪しいのが、空中輸送を担う「射出装置」と「カノン砲」です。
ゲーム内のスペック表記が「射出速度 100%」と、肝心なところがフワッとしているせいで分かりづらい。

数値がわからなければ、美しいライン構築なんて夢のまた夢。

というわけで今回は、「最大射程」と「分間輸送量(items/m)」を実際に検証してきました。
Steamコミュニティでも情報が錯綜気味ですが、私の工房で出た「実用上の結論」をシェアします。

この記事が、皆さんの工場で起きている謎の渋滞を解消するヒントになれば嬉しいです。


目次

結論:デスクに貼っておきたい「空中輸送スペック表」

まずは検証結果から。今後のライン設計は、ひとまずこの数値を基準にしてみてください。

項目射出装置カノン砲
基本輸送速度48/m120/m
水平・最大射程18マス33マス
1階上・最大射程18マス39マス
1階下・最大射程10マス22マス

※注意

あくまで私のゲーム環境下での値です。
ライン構築の計算においてはこの数値で問題ないと思いますが、厳密とは限らないことにご留意ください。


最大射程の検証:重力に負けるな

まずは射程距離。

「大きい床(16×16)」と「小さい床(8×8)」ではなく、ここでは最小単位の「1マス」で数えています。

ターゲットとなる「漏斗」を1マスずつずらして検証した結果がこちら。

Alchemy Factory 射程距離の検証 水平
射程距離検証(水平)の設備構成
Alchemy Factory 射程距離の検証 上下階
射程距離検証(上下階)の設備構成

水平方向

  • 射出装置: 18マス
  • カノン砲: 33マス

カノン砲は射出装置の約1.8倍飛びます。「大きい床(16マス)」を2枚分またげるのはかなりデカい。
長距離スパゲッティを回避する強い味方ですね。

上下方向(1階層差):意外な落とし穴

  • 射出装置: 上方向 18マス / 下方向 10マス
  • カノン砲: 上方向 39マス / 下方向 22マス

下方向への射撃は、射程がガクンと落ちます。

下層へ送る配置にする時は距離に注意してください。
届かなくて泣きを見ます。


「遠くに飛ばすと遅くなる」のか?

「遠距離射撃だと、着弾までのタイムラグでスループット(処理能力)が落ちるんじゃないか?」

これ、気になりますよね。

検証した結果、「距離による速度低下はありません」でした。

「分間転送量が明記されているコンベア」から木材を送り込み、処理しきれずにゴミ箱へあふれた個数(オーバーフロー)を計測することで、逆算して処理能力を割り出す方法を使用しています。

  • 検証方法:
    60/m で60個の木材を流し、射出装置(水平)の「最短距離(3マス)」と「最大距離(18マス)」で処理能力を比較。
  • 結果:
    どちらも処理漏れ(ゴミ箱行き)の個数は全く同じ。11個/60個がゴミ箱に入っていた。
Alchemy Factory 射出装置 カノン砲 速度測定
流した個数、コンベア速度、ゴミ箱に入っていた個数からおおよその射出速度が計算できる

実際にご自身で設備を見てもらうと分かりますが、弾が漏斗に着地する前に、次の弾が発射されています。

つまり、滞空時間は発射サイクルに影響しないようなので、安心して限界距離まで飛ばしちゃって大丈夫です。


ブラックボックスの解明:分間何個送れるのか?

さて本題。「射出速度 100%」の正体です。
コンベアからアイテムを過剰に送り込み、あふれた分(オーバーフロー)から逆算して実測値を割り出しました

検証A:射出装置のスペック特定

まずは射出装置です。初期状態(射出速度100%)で実験を行いました。

実験1:初期コンベア(60/m)で負荷をかける

  • 入力: 木材60個を、初期コンベア(60/m)で供給。
  • 構成: 優先出力を射出装置へ、あふれた分(通常出力)をゴミ箱へ接続。
  • 結果: 60個流し終えたとき、11個がゴミ箱へ流れた。

一見すると「49/m」に見えます。
しかし、優先分離装置から射出装置までの「詰まるまでのわずかな猶予(バッファ)」があるため、あふれた個数は実力値よりも少なめに出る傾向があります。

キリの良い数値として、私は「48/m ではないか?」と仮説を立て、次の実験を行いました。

実験2:仮説の裏付け(速度+25%検証)

もし基本速度が 48/m なら、射出速度+1(+25%)の強化を行うと、48×1.25 = 60/m となり、初期コンベアと完全に釣り合うはずです。

結果: 射出速度+1の状態で 60/m を流したところ、ゴミ箱への流出が完全にゼロになった。

この事実から、射出装置の基本速度は 48/m であると結論付けました。

つまり、初期コンベア(60/m)に対して、射出装置(48/m)はスペックが足りていません。
「序盤だから射出装置1個でいいだろう」という油断が、ライン詰まりの主犯です。

検証B:カノン砲のスペック特定

続いて、より高速なカノン砲です。
こちらも同様にコンベアのグレードを上げて負荷をかけます。

実験1:コンベアLv5(120/m)で負荷をかける

  • 入力: 木材120個を、120/m で供給。
  • 結果: ゴミ箱への流出なし。
  • 判明: 少なくとも 120/m 以上の処理能力がある。

実験2:コンベアLv9(180/m)で限界突破させる

  • 入力: 木材180個を、180/m で供給。
  • 結果: 54個がゴミ箱へ流れた。

単純計算すると126/m ということになりますが、射出装置の時と同様、バッファによる誤差が含まれていると考えられます。
特にカノン砲はインプットが2箇所ある分、片方が詰まってから完全にストップするまでのバッファが大きめに出ます。
射出装置(48/m)のちょうど2.5倍にあたる 120/s と見ておけば間違いないでしょう。

【結論】

  • 射出装置: 48/m
  • カノン砲: 120/m

カノン砲は強力ですが、コンベア速度が 120/m を超えてくる中盤以降(コンベアLv5〜)は、カノン砲1門では輸送が追いつかなくなる計算です。
この数値を頭に入れて、並列化を検討してください。


まとめ

今回の要点は以下の3つです。

  1. 射出装置は 48/m しか出ない
    初期コンベア(60/m)より遅いので、詰まらせてはいけないラインの場合は必ず分岐させて2機以上で飛ばすこと。
  2. カノン砲は 120/m まで
    大量輸送の要だが、中盤以降の最速コンベアには1門では勝てない。
  3. 距離で速度は変わらない
    安心して遠くまで飛ばそう。

schemancer
管理人・工場長
中心:RPG / Steamインディーゲーム
内容:システム検証・考察、レビュー、時々雑記
ゲームの仕様を読み解き、「考えること」それ自体を楽しんでいます。
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