【StarRupture】#2 全自動「思考停止グリッド」で配線をサボろうとした結果、AIの仕様に完全敗北した話。

「繋がってさえいれば、なぜか目的の場所に届く」
前回、StarRuptureのレールが持つ、従来の工場ゲー常識を覆す「プル型(搬出リクエスト型)」疑惑について触れました。

「もしこれが本当なら、もうスパゲッティ配線に悩む必要はないのでは?」
……その時、私の脳裏にゲームバランスを崩壊させかねない悪魔的なアイデアがよぎりました。

「複雑な配線なんてやめて、全部『あみだくじ』みたいに繋げば、勝手に納品される最強の工場ができる」

工場長なら誰もが一度は夢見る『全自動ルーティング』。
StarRuptureの仕様なら可能かもしれない。そう夢見ましたが……それは悪夢の始まりでした。

今回は、軌道貨物発射装置への納品を完全自動化すべく考案した「万能格子状ライン」の実験と、そこで容赦なく牙を剥いた「パスファインディング(経路探索)」の仕様について共有します。

※本記事はアーリーアクセス初期の「手探りプレイ」に基づく考察です。確定情報ではない点をご了承ください。


目次

仮説:「思考停止グリッド」最強説

まずは、私が夢見た「理想のライン」をご説明します。

このゲームのレールは繋がってさえいれば目的地へ到達するようです。
ならば、納品先である「発射装置」をズラリと並べ、その手前にレールコネクターによる巨大な「格子(グリッド)」を展開します。

あとは外周から適当に素材を流し込めば、AIが勝手に空いているルートを探し、必要な発射装置へ吸い込まれていく……。
名付けて「思考停止グリッド」。これが完成すれば、私はもう二度と配線に脳を使わなくて済みます。


【実験1】横流しグリッド(失敗)

うまくいくと思っていた。

図のように、左から右へ素材を流し、上下の移動を自由にさせる作戦です。
これなら、一番手前の発射装置が忙しくて詰まりそうになっても、勝手に奥の空いているルートを通ってくれる……はずでした。

【結果:大失敗】
いける!……と思ったのですが、ダメでした。
ほとんどの素材が、「発射装置に最も近い1本のライン」に親の仇のように殺到してしまったのです。

StarRupture レールコネクター 軌道貨物発射装置
もっとほかの道ご用意してますよ。

なぜ失敗したのか?「レジ待ち行列」の理論

見た目上は流れていますし、今のところは生産量も納品量も少ないので問題ないのですが、なぜ空いている迂回ルートを使ってくれないのか?

ここから推測できるこのゲームの仕様は、スーパーの「レジ待ち」に例えると分かりやすいです。

  • 我々の感覚: 「お、隣のレジが空いてるからそっちに行こう」
  • このゲームのAI: 「計算上、距離が1m近いのはこのレジだ。たとえ大行列でも、ここから一歩も動かん!

恐らく、搬出された瞬間に「最短距離」のルートが予約されています。
どれだけバイパス(迂回路)を用意しても、計算上の距離が遠ければ、AIが頑なにそこを通ろうとしない可能性があります。
あまりに融通が利きません。


改善案:「上から流す」あみだくじ方式

AIが自発的にルートを選ばないなら、こちらで無理やり選ばせるしかありません。
上記の失敗を踏まえ、現在検討している改良版がこちらです。

これならどうでしょうか。

【改善ポイント】

  • 入力を「上」にする: すべての素材が平等に縦移動するようにします。
  • 横移動を「交互」にする: 1段目は右へ、2段目は左へ……と、強制的に横移動の向きを指定することで、1本のラインに負荷が集中するのを物理的に防ぎます。

まだ机上の空論ですが、この「強制あみだくじ」であれば、思考停止グリッドの夢に近づけるかもしれません。
検証が終わったらまた報告します。


追撃:美学さえも否定する残酷な仕様

試行錯誤も楽しむという点で、システム的な敗北はまだいいです。
ただ最後にひとつ、どうしても許せない仕様について愚痴らせてください。

綺麗なラインを引こうと奮闘していた時、とんでもない事実に気づいてしまいました。

  • レールコネクター: 1×1マスの「中心」を通る。
  • 発射装置: 2×2マスの判定で、インプット口は「マスの境界線(中心)」にある。

つまりどういうことか。 「どうあがいても、最後に半マスずれる」のです。

どれだけ完璧に直線を引いてきても、発射装置に接続する最後の1本だけは、必ず「クニュッ」と曲がります。

StarRupture レーン
クニュッ。

Satisfactoryで直角配線に命を懸けていた同胞たちよ。
このゲームにおいて「完全なる直線コンベア」は存在しません。


まとめ

  1. 「空いている道を探して進む」ほどAIは賢くない。
  2. 搬出時点で「最短ルート」が固定されている可能性が高い。
  3. 設備ごとの「中心点」が違うため、直線配線は不可能。

今回の「思考停止グリッド」作戦は敗北に終わりましたが、この不便な仕様をどうにかハックしてやるのも、工場ゲーの醍醐味です。

直角主義の工場長たちは諦めましょう。
この「クニュッ」と曲がる配線を受け入れ、ポンコツなAIを介護してこそ一流の工場長です。

皆さんも、この愛すべき不自由な世界へ飛び込んでみませんか?

schemancer
管理人・工場長
中心:RPG / Steamインディーゲーム
内容:システム検証・考察、レビュー、時々雑記
ゲームの仕様を読み解き、「考えること」それ自体を楽しんでいます。
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