「回復スキルはあるのに、緑色のゲージ(回復ゲージ)が消滅していてHPが戻せない」。
いわゆるジリ貧の状況。
そんな、開発者が用意した意地悪な仕様を、鼻で笑って無視するヒーラーがいます。

「フーズ」です。
彼女はただの回復役ではありません。
HPは資産、被弾はコスト。未来の生存を利子付きで買い戻す、血塗られた闇金業者です。
普通のヒーラーが、削られたゲージをなぞるのに必死になっている横で、彼女だけは涼しい顔。
消滅した緑ゲージの「外側」から、HPを無理やりねじ込んでいきます。
今回は、この世界のルールそのものを破壊する、彼女の運用について解説します。
被ダメージを『負債』として一時的に計上し、後で『利益』として回収する……。
聞こえはいいですが、やってることは自転車操業スレスレの危険な取引ですよ。
その回復は「違法」です。唯一のルールブレイカー
フーズをピックする最大の理由、それは彼女だけが回復ゲージの制約を受けないからです。
ご存知の通り、このゲームはダメージを受けると「最大HP」そのものが一時的に削られます。
通常のヒーラーは、この見えない壁上限に阻まれて、ジリ貧になるのがオチです。
しかし、フーズの固有ギミック「治癒傷」による回復は、この壁をすり抜けます。
システム上「オーバーヒール」として処理されるため、緑ゲージが消滅していようが関係なく、直接HPを盛ることができます。
- 他のヒーラー: 「減った分しか戻せない(ルール遵守)」
- フーズ: 「上限を超えてHPを盛る(ルール無視)」
「ジリ貧で最大HPが足りない?」
そんな悩みは、彼女の前では無意味です。
「死」を先送り、固有デバフ「治癒傷」の正体
フーズのスキルが付与するデバフ「治癒傷」。
これは一見すると「継続ダメージを受ける」というふざけたデメリットに見えますが、その実態は死なないための契約書です。
- 借金(デバフ付与): 毎ターン、チクチクとダメージを受ける。
- 返済(解除時): 受けるはずだったダメージの約1.5倍が回復する。
- 保険(強制発動): HPが0になった瞬間に、強制的に発動する。
治癒傷状態の味方は、HPが尽きてもその瞬間に借金がチャラになり、回復して蘇生します。
つまりフーズは、鞭を振るうと同時に自動発動する食いしばり(リレイズ)をばら撒いています。
「今は痛いけど、死んだら生き返らせてやるから我慢しろ」。
極めて暴力的ですが、これほど頼もしい契約はありません。
実戦例:ハード「パレードタンク」
フーズの強さは回復だけではありません。
ハードモードの洗礼「パレードタンク」。彼女がいれば、ただの鉄屑に変えられます。
開幕、こちらのHPをマイナス領域まで削る理不尽な先制攻撃を仕掛けてきます。
さらに「HPがマイナスのキャラからの攻撃無効」というバリア(ハード限定)まで張るため、本来は回復から入るというテンポロスを強いられます。
ですが、フーズがいれば話は別です。
パッシブ「阻止」:
戦闘開始時、敵の行動カウントを遅らせます。これにより、あのふざけた先制攻撃が開幕に飛んできません。
回復の手間をスキップし、最初からフルスロットルで殴れます。
「衰弱」の付与:
フーズの攻撃スキルで「衰弱」を付与。
トリーシャでコピー:
フーズやプレッセルの優秀な低コスト攻撃を、トリーシャがコピーして連打。
回復役でありながら、「敵の殺意を遅延させ、速攻で沈める」。
これがフーズ流の守り方です。




カードピックの方針
フーズのカードピックはシンプルです。
「保険」と「火力支援」に直結するカードだけを、強欲に拾っていきます。
【最優先】確保すべきコアスキル


飴と鞭
最強の支援スキル。
味方を叩いて微ダメージを与える代わりに、その味方が攻撃すると「よし!(0コスト迅速攻撃)」を生成します。
トリーシャやアザールにかければ、手数が爆発的に増えます。
ついでというには強すぎるバフ(防御貫通、回復ゲージ保護)も付与します。


回復の鞭
最強の保険証書。
迅速付きで、HPが減っていない味方はターゲットになりません。
必要な味方のみに「死んだら回復する保険」を掛けることができます。


ピシャピシャ!
緩い条件(敵が衰弱状態)に釣り合わないほど強化される優秀な攻撃カード。
これ自体に衰弱付与効果はあるので腐りづらい。
【優先】優秀なサブウェポン


巻きつく
1枚あれば使い回せる優秀なデバフ攻撃。とりあえず1枚拾っておけば仕事をしてくれる。


ウサギ人形の活躍
1コスト迅速で破格の火力。アタッカー運用なら必須級。
緩いとはいえ条件付きなので、枚数はパーティーと要相談。
【注意】取り扱いが難しい


ライフバリア
強力なバリアを張る代償に、強烈なダメージを与えます。
HP全快の味方を瀕死に追い込むこともありますが、「ヘイン」のようなHPが減るほど強くなるキャラと組む場合は、最強のコンボパーツに化けます。
「毒を持って毒を制す」使い方が求められます。
【重要】「瀕死ギミック」とは相性最悪!
「自傷」とは相性が良いフーズですが、「瀕死状態(HPが少ない状態)」を維持したいキャラとは相性が最悪です。
例えばカロンの「命を借りるよ!」など。 このスキルは「事象ダメージで瀕死に追い込むこと」が強化条件ですが、瀕死になった瞬間にフーズの「治癒傷」が発動してHPが回復してしまうため、勝手に回復して不発になるという悲しい事故が起きます。
「HPを減らしたい」のか「瀕死を維持したい」のか。契約相手は慎重に選んでください。
まとめ
フーズとは「未来のHP」を買う支配者です。
フーズをピックするということは、単にHPを戻すヒーラーを入れるのではありません。
HPというリソースを、時間差で管理する闇金を雇うことです。
- 回復ゲージに縛られない: 上限を無視してHPをねじ込む。
- 死を先延ばしにする: 治癒傷で「即死」を帳消しにする。
- 敵をコントロールする: 「阻止」や「衰弱」で、初見殺しを無かったことにする。
「回復ゲージが足りなくてジリ貧になる」「ボスの連撃で事故死する」。
そんな悩みを持つ方は、ぜひフーズの鞭による支配を体験してみてください。
その痛みは、必ず生存という莫大な利益になって返ってくるはずです。
……『投資』だの『利益』だの言っていますが、要は『死ななきゃ安い』の精神ですよね。
この世界の労働環境は、やはりどこかおかしい。
祝・CS版発売!これから始める方へ
2026年1月末、ついにNintendo Switch版が発売されました!
正直なところ、カード選択やターゲット指定の操作性を考えると、マウスで操作できるPC版が一番快適ではあります(コントローラー操作は慣れるまで少し大変かも……)。
とはいえ、この神ゲーがより多くの人の目に触れるのは嬉しい限り。
「Switchで寝転がりながらやりたい!」という方は、ぜひこの機会にクロノアークの世界へ飛び込んでみてください。





